Zwiftのゲーム本体v1.124の配信が、日本時間の10月21日0時頃から始まりました。目玉は新機能のWatt Lock(ワットロック)です。ワークアウトを組まなくても、フリーライドやグループライドの途中で「このワット数で走りたい」と決めると、トレーナーのERGモードがその出力を保ってくれます。
この記事では、公式フォーラムの発表をもとに、Watt Lockの使い方と使える場面、v1.124のそのほかの変更点を日本語でまとめます。

v1.124のポイント
- Watt Lock:アクションバーから選ぶと、そのときのワット数を目標にしてERGモードで保つ。目標は1Wずつ上げ下げできる
- コーヒーストップ中は、距離・獲得標高・XP・バイクのアップグレードの進み具合がたまらなくなった
- ROUVYとの連携:ROUVYのアカウントをZwiftにつなぐと、ROUVYで走った1kmごとに5XPがZwiftに入る
- Windows・Macでは、マウスを5秒動かさないとカーソルが自動で消える
配信の時期(日本時間)
公式フォーラムの発表は2026年10月20日15時(UTC)で、日本時間では10月21日0時頃です。この時点でmacOS・Windows・Androidへの段階配信が始まり、iOSとtvOS(Apple TV)は翌日から始まると案内されています。日本時間ではおおむね10月22日ごろからと考えてください。段階配信なので、同じOSでも届く日は人によって違います。
Watt Lockの使い方
Watt Lockは、走りながら目標のワット数を「固定」する機能です。ワットを保つのはトレーナーのERGモードなので、ERGモードに対応したスマートトレーナーをつないでいることが条件です。ERGモードのしくみはFTP測定方法の比較記事でも説明しています。
- まず、保ちたいワット数で実際に踏む(50W以上出ていないとオンにできない)
- ゲーム画面か、スマホのZwift Companionのアクションバーで「Watt Lock」を選ぶ
- 画面に鍵のアイコンと目標のワット数が出たら、固定できている
目標は走りながら変えられます。アクションバー(ゲーム画面・Companionのどちらでも)のボタン、キーボードの+/-キー、対応するZwiftのコントローラーのシフトアップ・ダウンで、どれも1回につき1Wずつ上がり下がりします。
オフにするときは、もう一度アクションバーでWatt Lockを選びます。ケイデンスが25rpmを下回ると自動でオフになります。なお、オフにするとバーチャルギアはトレーナーや設定ごとの初期のギアに戻ります。公式は、固定したときのギアに戻すよう今後のアップデートで直すとしています。
使える場面・使えない場面
| 使える | 使えない |
|---|---|
| フリーライド、RoboPacerと走るとき、ミートアップ、グループライド(バンド付きを含む)、グランフォンド | レース、ワークアウト、グループワークアウト、タイムトライアル、チームタイムトライアル |
使えないイベントに入ると、スタート地点(ペン)に入った時点で自動でオフになり、そのイベントの間はアクションバーにも出てきません。逆に、RoboPacerや友だち、Watt Lockが使えるイベントへテレポートしたときはオンのままです。
公式フォーラムの質問への回答では、次のことも案内されています。
- バンド付きのグループライドでは、ペダルを止めるとグループから外れ、Watt Lockもオフになる
- コーヒーストップでペダルを止めるとオフになる。再開後に目標のワットで踏み直し、もう一度選ぶ
- レースやチームTTが終わった後のクールダウンの時間には、今のところ使えない
- ラップ(区間記録)とは別の機能。区間を区切りたいときは、これまでどおりラップボタンを押す
編集部の計算例:Z2をWatt Lockで走るなら
Watt Lockが向いているのは、同じ強度で長く走る練習、たとえばZ2トレーニングです。ワークアウトでは使えないので、「ワークアウトを組むほどではないけれど、景色を見ながら一定の強度で走りたい」日に役立ちます。ZwiftのZ2(FTPの60〜75%)に当てはめて、FTPごとの目標ワットを編集部で計算しました(1W未満は四捨五入)。
| FTP | Z2の下限(60%) | 真ん中あたり(65%) | Z2の上限(75%) |
|---|---|---|---|
| 150W | 90W | 98W | 113W |
| 200W | 120W | 130W | 150W |
| 250W | 150W | 163W | 188W |
| 300W | 180W | 195W | 225W |
たとえばFTP200Wの人なら、130W前後で踏んでからWatt Lockを選び、脚の具合を見て調整します。目標は1回1Wずつなので、130Wから140Wへ上げるには10回押すことになります。最初に踏むワットを目標に近づけておくと、あとの調整が少なくて済みます。自分のFTPでの値はパワー・心拍ゾーン計算ツールで出せます。
そのほかの変更点
全プラットフォーム共通
- コーヒーストップ中は、距離・獲得標高・XP・バイクのアップグレードの進み具合がたまらない。公式フォーラムの回答では、コーヒーストップが終わると距離のカウントは再開し、ルートの完走(ルートバッジ)には影響しないとされている
- Pinarello Dogma F 2024のフレームを持っている人は、Zwift風のピンク/オレンジのカラーが使えるようになった
- ワークアウトのコレクションの画像を更新し、終了したコレクションを外した(中のワークアウト自体は引き続き使える)
- ROUVYのアカウントをZwiftにつなぐと、ROUVYで走った1kmごとに5XPがもらえる
- 申し込んだイベントがホーム画面から早く消えてしまうことがある不具合と、バッジ画面の実績の数が違って表示される不具合を修正
Windows・Mac
- 共通:マウスやトラックパッドを5秒触らないと、走っている間はカーソルが自動で消える(触ると戻る)
- Mac:Zwift Launcher 1.1.19が必要な最低バージョンになり、自動で入る
- Windows:Bluetooth機器の検索を始めた後にBluetoothをオンにした場合の見つかりやすさを改善。AMD Radeon RX 7700S・RX 6950 XTで画質設定「Ultra」が使えるようになった。Bluetooth機器の検索中にZwiftを閉じたときなどに落ちる不具合も修正
LauncherやCompanionを含む10月前半の更新は、Zwift 2026年10月のアップデートまとめ(v1.123ほか)にまとめています。日本語のユーザー名のWindowsに関係する修正も入っているので、あわせて確認してください。
まとめ
- Watt Lockは、ERG対応のトレーナーで、フリーライドやグループライド中にワット数を固定できる新機能
- 50W以上で踏んでからアクションバーで選び、目標は1Wずつ調整。25rpmを下回るとオフ
- レース・ワークアウト・TTでは使えない。メニューに沿って走る日はこれまでどおりワークアウトを使う
どのワークアウトを走るか迷ったらZwiftおすすめワークアウト12選、ERG対応のトレーナー選びはスマートトレーナーの選び方も参考にしてください。
情報は確認日時点(2026年10月21日)のものです。日本時間は、公式フォーラムの投稿時刻(UTC)に9時間を足した値です。
参考資料
Zwift Forums(Game Update v1.124/Introducing Watt Lock)・Zwift Insider

